レーシックを解明してみよう
巫凩・赤羽にある西友本社の二階には中村一夫・西友常務をトップとする15、6人の本部スタッフとW社の国際部門Wマートーインターナショナルの日本駐在員が、曜日を決め会議を持っている。
内容は全国の西友店舗から毎回違う5店舗が参加した「オンーザコール」(電話会議)を行うためだ。
西友本部と各店舗とのやりとりをW社のスタッフは通訳を通して聞き入るだけで口は挟まないが、熱心にメモを取る。
この電話会議の内容は、その日の夕方までに本部社員と約200の直営店舗の店長に電子メールで送信される。
オンーザーコールはW社の「本部と現場のコミュニケーション強化と情報の共有化」という同社のもっとも重視している組織運営の手法で、早くも西友で始動した。
もっとも大切である「消費者から直の声を聞く」という姿勢がなければリテイラーに明日はない。
実際の店舗運営にW社スタッフが乗り込んでくるかというとそれはいまのところない。
「店舗運営は西友に任す」と断言しているからだが、いつまでもそうとは言い切れない。
既存店舗を使ってのWマート流の取り組みはすでに始まった。
EDLPの縮小版としてメーカーと試験飛行が始まったのが、90日間だけの期間限定で”お値打ち”を設定する「ロールバック」(価格の割り戻し)だ。
02年11月初旬から始まったこの試みは、03年1月に約120品目に拡大して実施された。
消費者は、西友とW社の関係をニュースなどで知っており、期待感もあって成果は上々だった。
W社は、02年2月ごろから西友を通じて主要商品のトップメーカーに取引条件の変更を打診し始め、単品大量陳列を条件に大幅な納入価格の引き下げを求めていた。
期末に払うリベート(割戻金)分を納入価格に織り込み、価格引き下げに熱意を注いできたのである。
ロールバックの第一の目的は、他企業と価格競争が激しいアイテムで勝つことにある。
第二の目的は在庫一掃だ。
新しい商品を入れ、客の購買意欲をかき立てるには、今までの在庫を一掃し「棚のスペース」を確保する必要がある。
そのためには、このロールバックが大きな力を発揮するのである。
W社のFSスタッフは、西友の特売セールの多発をやめるように進言している。
在庫一掃セールや特売セールは粗利を無視し、利益を削るから結局持続性がない。
西友のWマート方式はアイテムーつひとつに数字で変化を付けるような効果があった。
商品は常に変化するし、メーカーは新商品をどんどん出す。
それに対応するためには、棚のスペースを空けることが第一で、このロールバックはそのための武器なのである。
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